めっき一筋型破り革命児

       

めっき剥離

2013/02/01

めっき剥離について。

全国から「めっき剥離」の依頼が増加しております。

主な要因が

     他のめっき業者さんで処理したが問題が生じて
     おり、それを解決し再度めっき処理をして欲しい。

ということです。
更に・・・

     問題の原因を教えて欲しい。

とのご要望です。

弊社もめっき業者ですがから、弊社なりに考えられる
原因をお知らせいたしますが、ほぼ以下の要因が
考えられます。

 1.妥当なめっき処理液にて処理を実施していない。
 2.妥当な「電流密度」にて処理をしていない。
 3.めっき処理液のバランスが壊れているのに処理を
    している。
 4.材質に見合った前処理をしていない。
 5.検査不良。

こんな感じでございます。
すべての「めっき剥離」を弊社でも出来る訳でも実は
ございません。
以下のことを考慮する必要がございます。

 1.材質に見合った「めっき剥離方法」を選定する必要が
    ある。
 2.他社で実施しためっき処理状態が悪い場合には、適正
    な「めっき剥離方法」を実施したとしても「素材」が痛む
    可能性がある。

ということです。

めっき剥離は、「素材を痛める」可能性が非常に高く
精度がある製品などの場合には、お奨めすることが
出来ません。

本来であれば「最初の処理」で、完全なめっき処理を
ご提供出来るといいのですが、すべてのめっき業者さん
がそれを実施出来ない状況があるようです。

素材が難しい、形状が複雑である・・・こんな要因も
あるのでしょう。

日本では、そうなのかもしれませんが、海外だとどうなの
でしょうか?

可能性として「中国」などでは、完璧に仕上げてご提供
してくることが考えられます。
このままでは、日本のめっき業者の衰退に繋がることが
危惧されます。

なんとか、現在では、弊社にて対応させて頂いておりますが
日々、「めっき処理」のことを考える、訓練する、沢山の処理を
手掛け、スキルを上げる必要性がとてもあると感じており
ます。

弊社でも、失敗することはございます。

ただし、同じような失敗を繰り返さないようにデータベース
にて管理をしております。

知識・・・これを沢山保有しているめっき業者が
生き残っていく時代なのでしょうね。

ちょっと悲しい気持ちですが、弊社は頑張っていきます。

・・・。そして目の前にも数点の「めっき剥離」のご要望品
があるのでございました。